- 「幸福について」
- 「何に生まれ変わりたいか」
- 「優しさとは」
1.「幸福について」ではテーマが大き過ぎるというので司会が都会と田舎の比較という観点から見たらどうかというテーマに絞った。経済的な依存関係からすると田舎に住むものと都会に住むものの幸福の感じ方は同じ,田舎の方が人間関係が深いので幸福,田舎の方が社会が狭く,家族も自然もありから幸福,田舎と都会はそれぞれ特徴があり,どちらに幸福を感じるかはその人次第などの意見が出された。何に幸せを感じるかは,その人が何をしたいのかによるから都会と田舎の比較という観点では決められないという意見もあり,より適切な観点の導入が必要と思われた。
2.「何に生まれ変わりたいか」では,野良猫・金持ちの可愛い女性・人間・また同じ自分・銅像という回答があった。野良猫を答えた方は言葉を持たないところ,裏表のないところがいいという考え。金持ちは今何をするにも,教育を受けるにもお金がかかるから,自分のしたいことをするためにはお金がいるという考え。「可愛い」というのは女性ならみなが持つ願望ということらしい。人間を選んだ方は他のものに生まれ変わるとしてもその生を生きたことがないので不安や恐怖があるが,人間なら想像がつくので,ということだった。「また同じ人間」を挙げた方はニーチェの考え方と断わった上で,そのような覚悟ができる生き方をしたいということだった。「銅像」を挙げた方は人間観察が好きなので生まれ変わって心置きなく人間を観察してみたいということだった。このことに関してヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』という映画に出て来る天使との類似性が指摘された。人間の営みをただ観察しているだけの存在から人間になりたいと思うようになるある天使の話だが,この映画を見てどう考えるかを機会があればまた聞いてみたい。
3.「優しさとは」では,これも考えるヒントとして司会はイソップの「アリとキリギリス」の話から考えてみたらどうかということであった。アリがキリギリスにしたことは優しさなのかという問題設定になる。それはアリが罪悪感を持ちたくないためにしたという意見,アリがキリギリスにしたことは結局自分のためになるという意見,また二宮尊徳の「分度推譲」を持ち出して,優しさが一種社会的なルールになっている場合もあるという意見,優しさとは相手のためを思うことであるからアリのしたことがそれだけでキリギリスのためになっているかどうかは決定できないという意見,見捨てるなど他の選択肢を考慮すると当座をしのぐためにしたことだから優しい行為と言えるという意見が出された。元々のイソップ寓話では「アリとセミ」の話でセミは見捨てられることになっている。教訓としては「備えあれば患いなし」ということだが,ギリシアから北方に伝わるうちにセミがキリギリスに変わったり,アリが施しをしたという話に改変されたということだ。結局自分の罪悪感やまわりまわって自分のために施したというのはエゴイズムからの行為だから,優しさが相手のためを思うということなら優しさの行為ではないということになる。
以上簡単に報告したが,話が続いている限りは設定時間に縛られなくてもいいのではないか。また司会がまとめようとする圧力を意識し過ぎているところがあり,哲学カフェとしては問題の広がりや新たに出て来た問題が確認できたらいいのではないだろうか。
3.「優しさとは」では,これも考えるヒントとして司会はイソップの「アリとキリギリス」の話から考えてみたらどうかということであった。アリがキリギリスにしたことは優しさなのかという問題設定になる。それはアリが罪悪感を持ちたくないためにしたという意見,アリがキリギリスにしたことは結局自分のためになるという意見,また二宮尊徳の「分度推譲」を持ち出して,優しさが一種社会的なルールになっている場合もあるという意見,優しさとは相手のためを思うことであるからアリのしたことがそれだけでキリギリスのためになっているかどうかは決定できないという意見,見捨てるなど他の選択肢を考慮すると当座をしのぐためにしたことだから優しい行為と言えるという意見が出された。元々のイソップ寓話では「アリとセミ」の話でセミは見捨てられることになっている。教訓としては「備えあれば患いなし」ということだが,ギリシアから北方に伝わるうちにセミがキリギリスに変わったり,アリが施しをしたという話に改変されたということだ。結局自分の罪悪感やまわりまわって自分のために施したというのはエゴイズムからの行為だから,優しさが相手のためを思うということなら優しさの行為ではないということになる。
以上簡単に報告したが,話が続いている限りは設定時間に縛られなくてもいいのではないか。また司会がまとめようとする圧力を意識し過ぎているところがあり,哲学カフェとしては問題の広がりや新たに出て来た問題が確認できたらいいのではないだろうか。
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