哲学ジャム@函館は前回から場所は同じ「まるたまスクエア」ですが,先月からここに入った「カポBAR」さんの料理や飲み物を出していただいています。前はアルコールのメニューがなかったことと,私を含めて車で参加される方が多かったこともあり,酒を飲みながらのジャムは全く頭にありませんでした。「カポBAR」さんになってからメニューにワインなどアルコールもあり,持ち込みもできるということで,今回は哲学ジャム@函館初めてのアルコール可のジャムとなりました。プラトンに『饗宴』という対話篇もあり,酒を交わしながらの意見交換もまた,主宰者としては楽しみと不安が入り混じった気持ちで迎えました。主宰者も今日は飲もうと思っていましたが,雨模様となり,車での出席となったので飲むのは次回の楽しみとなりました。
みなさん「カポBAR」の新たなメニューと持ち込みの日本酒やノンアルコールのブドウジュースなどを楽しみながら何を話すかということになった。前回の報告のハードコピーに目を通しながら質問を受けてみる。報告の中でニーチェ『悲劇の誕生』の引用があったが,彼の悲劇の捉え方,ギリシア悲劇そのものへと質問が集中した。私のできる範囲内で説明した上で,ギリシア悲劇が生まれる母胎としてのギリシア神話の話となり,ギリシア神話が後世の文学の想像力の源ともなっているという話に広がった。有名なところではシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』はローマの詩人オウィディウスの『ピュラモスとティズベー』の翻案であり,さらにジェローム・ロビンス原案・バーンスタイン作曲の『ウエスト・サイド物語』は舞台をニューヨークにした翻案物である。三島由紀夫の『潮騒』はロンゴスの『ダフニスとクロエ―』に着想を得ている。映画『マイ・フェア・レディ』の原型はギリシア神話のピュグマリオンにあり,さらにホフマンの描く人形オランピアの造形にも影響しているだろう。他にも枚挙にいとまがない。
以上哲学というよりは文学の話になってしまったので次回は「ジャム+(プラス)」として,ギリシア悲劇の傑作,ソポクレス『オイディプス王』の一部を読んで意見交換をするということになりました。
次回開催の予定は9月18日(火)の予定です。