第2回哲学ジャム,参加者は私を入れて9名(男子4名,女子5名)。テーマはやはりなかなか出してもらえなかったが,そのうちの「仕事とプライベート」という話題について話してみることになった。哲学的にどう展開できるのか心配ではあるが取り敢えず話してもらう。テーマの発案者はKrさん。哲学的な議論というものに馴染みがなかったので今気になっていることをテーマとしてみたということでした。まだ就職して2年目で仕事とプライベートの区別が付け難いのだが,どう考えて行ったらいいのか,というKrさんの説明から話が始まった。
先ずは仕事とプライベートのどちらを優先するのかという点。あくまでも比重の問題だが,日本の職場では仕事を優先させるという圧力が強いが,外国での仕事経験のあるNさんによると,フランス人はプライベートを優先させるし,それが国としても当たり前となっているということだった。しかし仕事を一緒にする上ではフランス人とはやり難かったという感想だった。日本ではまだまだそこまでプライベートを優先させることはできないだろうという結論。ではどうするか,という人生相談的な話になりそうになった。
次に,仕事によってはプライベートとの境目が曖昧なものあると指摘された。自営業やプログラミングなどは自分の趣味に近い部分で仕事をしている場合もあり,そのときは境目が曖昧になるというのだ。その場合好きなことをしているという意味では幸せであるが,仕事という意識が強くなると趣味の楽しみが失われてしまうという欠点もあるということだった。逆に,業種によっては仕事とプライベートがはっきり区別しやすい職場もあり,出社・退社によってスイッチの入り・切りができるという意見もあった。
8時半くらいで早退メンバーが数人いたので,話題を変えた。今度は私が考えていた「美味しいとはどういうことか」というテーマ。最初はどういうものを美味しいと感じるかという点に話が集中した。そのうちKrさんが誰かとその美味しさを共有できたときにより美味しさを感じるという意見が出た。そこから進行役(私)はその美味しさは本当に共有できているのだろうかと尋ねた。この問いの意味はなかなか理解してもらえなかったが,感覚という実感を伴ったものをいくつか例に出して,その共有がいかに難しいか,いやほとんど困難であることはある程度分かってもらえたと思う。「美味しい」という身近な感覚がいかに他人のそれと遠いかということだ。感覚から視点・観点の話に展開したかったが,今回はこの辺りで時間切れとなった。希望があれば次回また同じテーマについて話してみたい。
次回は11月15日(火)の予定です。
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